クライメート・リーダー:気候変動対策に取り組もう!

明日、12日(日)に開催されるイベント「Hello! Sunshine Festival」の中で、気候危機のワークショップに参加できる機会があります。

このワークショップは、2006年のドキュメンタリー映画「不都合な真実」で有名な、元アメリカ副大統領アル・ゴアが創設者である「The Climate Reality Project (以下略CRP)」にてプロジェクトのリーダーシップトレーニングを受けた人たちによるものです。

今、地球上で起きているさまざまの気候の変動の最新情報と具体的な解決策について直接話が聞けるチャンス。(しかも参加無料!)イベントに来られる方は、絶対に参加すべきホットなワークショップです。

今日は、せっかくなのでこの、CRPについて書きたいと思います。

The Climate Reality Projectってなに?

クライメート・リアリティ・プロジェクトは元米副大統領アル・ゴアが創設したトレーニングプログラムで、気候変動対策に取り組む世界的なイニシアティブです。2006年に始動してから、気候変動とその解決策に対する人々の意識を高め、正しい情報を伝えています。

特に、気候変動に関するトレーニングを通じて「クライメート・リアリティ・リーダー」(ボランティア)を養成し、他にも様々な立場の人々と協力しながら、気候アクションを進めています。
世界中のリーダーのコミュニティは、192か国に住む合計5万人以上にのぼります。

CRPの日本支部は、グローバルなネットワークの強みを活かしながらも、日本の社会構造や文化背景に最適な気候変動対策を目指して、2021年秋に設立されました。

日本国内では現在、企業や行政、NGO等、セクターを超えて多様なバックグラウンドを持つ994人のリーダーがいます。
健全で安心、そして誰もが活き活きと暮らせる社会・環境を実現するために、リーダー達は気候変動に対する関心や正しい知識を広め、日本各地でアクションを起こしています。

CRPの目的

気候変動は、「将来のいつか、どこかで起きる問題」ではありません。
すでに世界中のコミュニティに影響を及ぼし、日本でも近年では気候変動により引き起こされる異常気象の増加や大雨とそれに伴う洪水・土砂崩れ等の災害が非常に多発しています。夏の熱中症増加、感染症リスクの上昇、食料や水資源の危機、生物多様性の喪失等、気候変動の引き起こす問題は多く、どれも私たちや未来の世代の生命・健康・生活を脅かすものばかりです。

一方で、その対策も世界中で加速しています。
2015年のパリ協定成立以降、企業や自治体、NGOなどの国家政府以外の多様な主体が気候変動対策の中で大きな役割を果たすようになってきています。そして、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の「1.5°C特別報告書」公表以来、2050年までに脱炭素社会の実現をめざすことが世界共通の目標となった、と言えるでしょう。

しかし、健全で安全な暮らしを続けていくためには、現行の対策はまだ不十分で、多様な主体が協力して、実効力のある取組を進めて行く事は急務であると、CRPは述べています。

今年も来月ブラジルで開催されるCOP30を間近に控えて、どんな議論が交わされ、具体的な目標数値などが決定されるのか、私たちも注目しなくてはいけません。

リーダートレーニング

CRPでは気候変動問題の緊急性を訴え、政策や個人の行動の見直しなど、具体的な結果につなげるための知識や手法を伝え、「リーダー(ボランティア)」の養成に力を入れています。トレーニングはオンラインで受講できるものと、アル・ゴア自身が対面でおこなうものがあり、タイミングが合えば世界のどこかで対面トレーニングを受けることも可能です。

現在日本国内では1000人近くの人がこのトレーニングを受けてクライメート・リアリティ・リーダーとして活動しています。

CRPのトレーニングを受けたリーダー達は、自身のコミュティをはじめとしたさまざまな場所で気候変動に関するプレゼンテーションを行い、気候変動の要因・現状や影響、その対策に関する情報を伝え広めていきます。今回、日曜日のイベントで開催されるワークショップもこの一環となります。

また、1人では難しいことも仲間と一緒になればできることが多くある、という観点から「アクショングループ」というものも存在していて、共に気候アクションを考えたり行動に移すことを促しています。このグループはいつでも誰でも、参加できるみたいです!

課題は大きいが、必要なのはたくさんの小さなアクション

気候変動とひとくくりにしても、この言葉の中には様々な要因が含まれます。

  • 気候教育
  • エネルギー
  • 生物多様性
  • 地域の気候対策
  • ビジネスアクション

課題が大きいからこそ、多くの小さなカテゴリーからそれぞれがアプローチしていくことがより効率的になります。一度に多くの情報を取り込んで混乱するのではなく、自分が興味のある分野、得意とする分野などに絞って知識を深めていくことで、起こすアクションもより具体化していきます。

未来のために、何か新しいことに取り組みたい!挑戦してみたい!と思ったら、ぜひCRPをチェックしてみてください!

一部 The Climate Reality Project 日本サイトより抜粋:本プロジェクトの詳細はぜひ公式サイトをご覧ください。

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