バンクーバー市内で見つけたゼロウェイストプログラム
Hello! エリです!
今年の夏休みは子どもたちを連れて、15年ほど生活していたカナダのバンクーバーに戻ってきています!
私とサイナも、学生の頃バンクーバーで出会い、ここでの生活スタイルが minimal living tokyo.の原点となっていることもあり、今回もたくさんの気づきがある時間を過ごしています。
いくつかの記事に分けて色々とシェアしていきたいなと思っているのですが、今日は先日バス停で見かけたこちらの広告について。
写真は、市が募集している「ゼロウェイストアンバサダー」の広告。
(そういえばミニマルも以前アンバサダープログラムがあり、それのおかげでとっても素晴らしい人たちとの繋がりがあります!)
広告は「お住まいのマンションやアパートで出されるゴミの量を削減するためのアンバサダーになりませんか?」というもので、アパートなどの集合住宅から出されるゴミの約70%がリサイクルまたはコンポストが可能なのに、されずに破棄されていると書いてあります。
私的にかなりピンポイントに気になる広告だったので、帰宅後調べてみました!
このプログラムの目的:
- アパート、コンドミニアム、協同住宅、タウンハウス、ローハウスなどの集合住宅における廃棄物の削減(分別回収)を支援するためのプログラム
- この啓発プログラムでは、建物に住むボランティアを対象に、リサイクル活動や住民への教育を通じて、埋立地に送られる廃棄物を減らすための方法を学び、他の居住者と協力して取り組むことを目的とする
アンバサダーの主な役割:
- 住民に対して、廃棄物の分別やゼロウェイストに関する情報を伝える
- ごみ・リサイクル収集室を、住民が気持ちよく廃棄物を分別できるような空間に改善する
- 住民や建物の管理者と関わりながら、課題を見つけ、解決策を実施する
- 住民がゼロ・ウェイストなライフスタイルに向けて行動を起こすよう促す
参加することで期待されること:
- プログラムへの参加は無料
- 市の職員がトレーニングや、手紙のテンプレート、ポスター、掲示用サインなどの基本的な資材を提供
- より高度な廃棄物削減の取り組みにかかる費用は、建物の管理チームが負担する
- 初回トレーニングの後、アンバサダーには週平均2時間のボランティア活動をおすすめ
- プログラムでのボランティア活動には、決まったやり方はない
- 掲示物をゴミ・リサイクル収集室に貼るといった簡単な作業から、不要品の無料交換会を企画したり、家庭用電池の回収を行ったりといった、より積極的な取り組みまで、さまざまな関わり方が可能
受けられるサポート:
- 建物の現状を評価し、廃棄物管理に関する課題とそれに対する改善策を提案
- ポスター、ガイド、ステッカーなどの教育用資料
- 廃棄物削減に関する定期的な情報提供
- 他のアンバサダーとの交流や知識共有の機会
- 活動計画の立案に関するサポート
ちなみにこのプログラム、16歳以上であれば誰でも立候補・参加できるみたいです!
《写真:夏は30度くらいまで気温が上がるものの、街中の住宅街は写真のようにたくさんの木で日陰が作られるため、暑さを凌げるだけでなく体感温度もぐんと下がり、道路も暑くなりません。》
バンクーバー市内では集合住宅のゴミ分別率は非常に低く、70%以上の廃棄物がリサイクルまたはコンポスト可能なものにも関わらず、破棄されているという現状があります。
ひと家族がしっかりと分別をしていても、同じ場所に別の家族が未分別のまま捨ててしまえば、両方とも「可燃ゴミ」として回収されてしまうからです。こういった理由から、住民一人ひとりに分別意識をしっかりと持ってもらうというレクチャーが必須となってきます。これは、日本でも同等のことが言えます。
また、バンクーバー市内では2040年までにゼロウェイストを目指すという超スーパーグリーンな目標もかがけているため、この目標を達成するための一環としてこういったアクションはいずれ市内に住む人々にとって当たり前になっていくことが予想されます。
ちなみに私はバンクーバーと姉妹都市でもある横浜市に住んでいるので、こういったアイディアを市に提案してみようかな?!とも考えています。プログラム自体はどの市や自治体でも実践可能なので、皆さんもお住まいの地域で「これはいいかも!」と思ったら、ぜひ自分が住んでいる町や市に、このアイディアや声を届けてみてください。