最近のGOODな環境ニュース

5月〜6月にかけて、日本列島は災害級の大雨や、梅雨をスキップしたような35°越えの猛暑日が続き、気候変動をリアルに感じる天候が日々続いていますね。

地球はこのままどうなってしまうのだろう、、、と思い込むところもありますが、今日は世界規模で変化しているポジティブな環境ニュースをお届けしたいと思います!

1. コロンビア:2025年上半期で森林伐採を33%削減!

近年アマゾン熱帯雨林の減少が深刻化している中で政府は、森林伐採を抑制するための統合的な計画によるものだと述べ、この計画には、法執行と地域コミュニティが協力して得られた結果となりました。アマゾンの国立公園では、森林伐採が54%も減少しました。アマゾン熱帯雨林は地球上のカーボンシンクとも呼ばれ、地球全体の二酸化炭素の約2〜3%を吸収していることがわかっていますが、近年の森林伐採により起きている火災などでそれも減少しているため、伐採削減はとても重要となります。

2. ニューヨーク:使用されていない土地を公共広場に活用!

NY市長のエリック・アダムス氏は主にブルックリンやクイーンズなどの知名度の高いエリアで使われていない空き地などを活用し、子供達が遊べる遊具の設置や植林の増加を行うと発表しました。この計画には来年度の予算として30万ドル(約3000万円)ほどが当てられるということです。ブルックリンなどの多くの地域では人々が集える公共広場が不足しているため、このような計画により人々が緑に囲まれた屋外で過ごす時間の増加が見込めます。

3. コロラド:太陽光パネル設置で乾季を乗り切る!

アメリカのコロラド州では、雨が降らず深刻な水不足が続く年が多いため、広大な草原に太陽光パネルを設置することで水ストレスを減らし約20%の植物成長が見られることがわかりました。これはパネルを設置することで、必要以上な水分蒸発を抑え、日陰や風などがコントロールされるため、草原植物にとって乾燥しすぎず育ちやすい環境が作られるためです。

4. アメリカ:28都市で自転車レーン利用者がUP!

日本ではあまり見られない「自転車専用レーン」。ヨーロッパの多くの国や北米では近年急増していて、これにより朝夕の通勤ラッシュ時の自動車渋滞が削減されるなどのメリットがあります。アメリカの28都市で6年間分のデータを調査したところ、自転車専用レーン「バイクレーン」が設けられているエリアは、レーンが設けられていないエリアに比べて移動手段として自転車を選ぶ人の数が4.3倍であることがわかりました。車渋滞も緩和し、二酸化炭素排出量も削減できるためバイクレーンは効率的で環境にとってもwin-winです!日本でももっと増えるといいですね。

5. 中国:CO2排出量が観測史上初めて減少!

エネルギー需要が増え続ける中で、2025年最初の3ヶ月で中国では初めてCO2排出量1.6%の削減が見られました。これはエネルギー供給源をクリーンなものにシフトしたことが大きな要因と見られていて、新しく設置された風力や太陽光発電がありますが、原子力も同じように増えているため、最終的な解決策としてはまだ課題が大きいようです。日本も含め、最終処理方法に困らない本当の意味でクリーンなエネルギーを増やすことにフォーカスしていく必要があります、

6. ホテイアオイがマイクロプラスチックを除去!

英語ではウォーターヒヤシンスと呼ばれ、水上に美しい薄紫の花を咲かせるホテイアオイ。なんとこの植物が48時間で水中のマイクロプラスチックを55.3%除去できることがわかりました。正確にいうと、これは花ではなく布袋葵の広範囲に広がる根の中の栄養液がマイクロプラスチックを吸収していて、葉っぱからは高いマイクロプラスチック濃度が検出されています。ホテイアオイは繁殖スピードが早くびっしりと葉を広げるため水中に十分な光や酸素が届かず生態系のバランスを崩すことが懸念されてきましたが、必要な場所で繁殖させればより効果的な結果が得られるのではないかと言われ、今後の活用が期待されています。私たちの生活は自然界に生きる植物たちの力に本当に助けられていますね。

 

以上、少しポジティブな環境ニュースを紹介させていただきました!気候が変化していく中で、私たちも順応に対応して、工夫や新しい挑戦の積み重ねで試行錯誤していかなくてはいけません。視野を大きく広げて、様々な情報を取り入れ、活用していきましょう!

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