急増する自然災害:もう一度「家の中でできること」を考える
最近、ニュースを見ていると、大雨、洪水、猛暑、山火事など、以前よりも「極端な天候」を身近に感じることが増えました。
日本でも、極端な大雨の発生頻度や強度は長期的に増加していることが気象庁から報告されています。もちろん、ひとつひとつの災害を「地球温暖化が原因」と単純に結びつけることはできませんが、数年前の夏と比べても、気候が変化していることを誰もが実感しているのではないでしょうか。そして
「私たちの暮らしは、このままでいいのかな?」
と、未来への不安も出てきているのではないかと思います。
環境問題に取り組む、という枠組みはあまりにも大きく、到底1人の力ではどうにもならないことですが、一人一人の毎日の暮らしの中には、見直せることがたくさんあります。
今週のブログでは、以前から意識してきたことも含めて、もう一度「家の中でできること」をいくつか書き出しています。
1. 電気を「どこから買うか」を考えてみる

家で使う電気。使えば使うだけ自分たちで電気代を支払わなければならないし、できるだけ節電を心がけることはエネルギー消費にも、自身の懐にも優しくなりますが、もうひとつ考えてみたいのが、「どんな電気を選ぶか」ということです。
電力自由化によって、私たちは電力会社や料金プランを選べるようになりました。再生可能エネルギーを多く取り入れている電力会社やプランを選ぶ、いわゆる「パワーシフト」も、そのひとつです。毎月の電気代を払う先を変えるだけなら、暮らしそのものを大きく変える必要はありません。
個人的にパワーシフトは、それぞれの家の中でできる、一番簡単で一番影響力のある高効率なサスティナブルアクションだと考えています。我が家はおそらく8年ほど前にパワーシフトしたと思うのですが、手続きにかかった時間はほんの15分ほど。それによって月々の電気代が上がることはありませんでした。
どの電力会社にしたらいいか分からない、、、という方には、パワーシフトのサイトを強くお勧めします!日本全国、地域別に電力会社のリストが確認できて、それぞれの会社がどのような再生エネルギーをどれくらいの割合で発電しているかなどが一目見てわかるようになっています!びっくりするくらいすぐできちゃうので、本当におすすめです!
そして、パワーシフトついでに利用している金融機関を見直すのもおすすめ。石炭火力発電や原子力発電、軍事用武器への投資を進んで行っている巨大バンクに、自分のお金を預けるのではなく、「それ以外」の銀行を探してみます。こちらも同じように比較サイトがあるのでぜひ参考にしてみてください。
2. ゴミの分別を、もう一度見直してみる

ゴミの分別って、一度覚えてしまうと、つい「いつものやり方」のままになりがちですが、自治体の分別ルールが自分の理解と異なっていたり、ルールが途中で変わっていた、なんていうことも珍しくありません。
そして、家の中でゴミを捨てる時にも、「これ、本当に燃えるゴミでいいのかな?」「これは資源として出せるんだっけ?」と思うものも意外とありませんか?
私も先日、プラスチックに髪が張り付いた状態の梱包材をプラとして出せるのか、それとも燃えるゴミなのかかなり迷った時がありました。(調べたらプラ資源として出せるようだったので、できるだけ綺麗に剥がして分別しました!)
一度、自分の住んでいる地域の最新の分別ルールを確認してみるのもおすすめです。各自治体のルールに沿った分別方法でゴミが出せないと、結果的に回収や処理をしてくれる人たちへの負担がすごく増えてしまうし、大量のゴミを効率よく回収することができなくなってしまいます。
それを考えると、ゴミの出し方や分別だけでな「そもそも、このゴミを出さない方法はないか?」まで突き詰めることもできると思います。
ゴミをきちんと分別することも大切だけれど、その前に「ゴミになるものを減らす」という視点も忘れたくありません。
3. 生ゴミを「ゴミにしない」方法を考える

家庭から出るゴミの中でも、意外と大きな割合を占めるのが生ゴミ。皆さんもご存知の通り、生ゴミには水分が多く含まれているため、可燃ごみとして処理するときに必要となるエネルギー量が多くなります。そこで最近は、家庭用コンポストや生ゴミ乾燥機なども選択肢になっていて、県や市によっては、各家庭で生ごみ乾燥機などの購入に対して助成金が出たりします。
コンポストなら、生ゴミを堆肥として土に戻すことができますし、乾燥式の生ゴミ処理機なら、水分を減らしてゴミの量や臭いを抑えることができます。
我が家はここ6年ほど、生ごみ乾燥機を導入していて、臭い生ゴミとは無縁の生活を送っています!他にも各家庭のスペースや、暮らし方に合わせて「生ごみを減らす」という目標を達成するやり方はいくつもあって:
- ベランダで小さなコンポストを始める
- 野菜の皮をできるだけ料理に使う
- 食べ残しを減らすように調理する
- 冷蔵庫の中身を把握して、食材を余らせない
などなど、自分の家に合った方法をひとつ選ぶだけでもいいと思います!
「捨てる」以外の選択肢を持つだけでも、暮らし方は少し変わっていくのです。
4. 「使い捨て」ハンターゲーム
マイボトル、マイバッグ、保存容器、布巾など、使い捨て用品の代替えとなる日用品も今では当たり前になったものもありますが、できるだけ使い捨てない暮らしを意識することは、単純に「プラスチックを悪者にする」ということではありません。
大切なのは、本当に一度使って捨てる必要があるのかな、ということを一度考えてみること。使い捨てとして販売されているものでも、一回きりで捨てるのはあまりにももったいないというものを多いですよね。家の周りの使い捨てを見つけて、「代わりになるもの」を探してみる。ゲーム感覚で家族や子供と一緒になってできることでもあります。
安さや便利さの代償は、想像以上に大きく、私たちではなくこれから大人になっていく子供たちの未来から大切な資源を奪っています。
安いからいい、使い終わったら捨てられて便利、ではなく、「これを使い終わった後、どうなるんだろう?」というちょっと先の未来を想像してみるトレーニングも必要です。
5. 食べるものを見直してみる

環境のことを考えるとき、「食」は絶対に切り離せません。
何を食べるかだけではなく、
- どれくらい買うか
- どれくらい買うか
- 旬のものを選んでいるか
- 食べきれる量を作っているか
- 外食で食べ残していないか
など、私たちが毎日している選択がたくさんあります。
日本では2024年度、まだ食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」が約461万トン発生したと推計されています。私たちが食べるべくして作られた食材や食品が、お腹を空かせている人たちのところに届くわけでもなく、燃えるゴミとして処理されている現状。前途で書いた、食品を燃やすときに必要なエネルギーのことを考えても、これはかなり深刻な問題です。
「環境のために特別な食事をする」というより、買ったものを最後まで食べる、食べられそうにないなら買わない、もしくは誰かとシェアしてきちんと食べ切る。まずはここからですね。
お腹が空いたら食事ができる、食べたいと思うものを選んで食べる、栄養バランスを考える余裕がある。もしそうなら、しっかりと食の循環を理解することは最低限のマナーとも言えるのでないでしょうか。
まずは今日、家の中を見渡してみて!
気候変動という大きな問題を前にすると、「自分ひとりが何をしても変わらない」と思ってしまうこともあります。残念ながら、そう感じることは「だらか何もやらない」ということに対する理由にも言い訳にもならないのです。今、私たち人類が置かれている状況では、アクションの大小に関わらず、「できることを全て全力でやる」ことが最優先事項であるべきです。
電気、水、食べ物、ゴミ、日々の買い物、使い捨てプラスチック。これらを取り巻く家の中にある「当たり前」をひとつずつ、確実に、見直してみてください。
完璧じゃなくてもいいし、ゼロにする必要はないけど、自分が環境に与える負荷くらい、自分でオフセットできるように最低限の努力をして、意識を向けていく - 災害や異常気象が身近になった今だからこそ、改めて取り組んでいく必要があります。
そして、頻発する自然災害でライフラインが絶たれることも増えていきます。災害時、自分や家族が生き延びることができる準備も、決して怠らないでください。
Be the solution, not the problem!