その電気、どこの電気?

気づけば2020年も終盤、いよいよ年末がやってきます。年末といえば、いつの間にかやってきて、なぜかやることが増え、バタバタと過ぎて行ってあっという間に年が明ける!というせわしいイメージですが、今日はそうなる前にぜひやっていただきたいことを紹介します!

聞いたことありますか?

2020年は8月22日が「オーバーシュートデイ」 - 世界中で1年間で使うはずの自然資源を使い切ってしまった日でした。パワーシフトとは、その資源の中でもとても重大な役割を持つ電力を、原子力や火力などの莫大な環境負担があるものから、再生可能な自然のものに変えるというアクション。2016年に電力小売が完全自由化になって以降、一般家庭や企業で使用する電力を選べるようになったことがきっかけで始まりました。

電力小売の自由化と共に、電力会社だけでなく石油会社や電話会社なども電力を売り始め「お得なパッケージプラン」などと題して、使えば使うほど電気料金が安くなると錯覚させるようなマーケティングを打ち出しました。電力も限りある資源、それを使いたい放題なんておかしな話ですよね。

私たち日本人の多くは3.11がきっかけで原子力の恐ろしさを間近で体験しました。最終処理ができない無計画な資源ゴミと、歴史から何一つ学べない人間の愚かさに未来が見えずとてつもない不安や憤りを感じた人も少なくないはずです。そんな原子力や石炭火力の発電は、人間への人体被害はもちろん、環境に対しても計り知れない破壊力を持ちます。自然エネルギーや再生可能エネルギーと言う持続可能な選択肢があるのにも関わらず、コストの低さとそこから得られる目先の利益だけを重視したこれらの電力は私たちが生きる未来を刻々と蝕んでいます。

アウトドアメーカー Patagonia は2014年から再生可能エネルギーへのシフトを訴え続けている(画像:パタゴニア公式ウェブサイト)

東京電力や関西電力などの大手電力会社はこういった原子力や火力発電による電力を販売する会社です。自分が毎日何気なく使っている電気が、環境破壊をしていると知ったら、一刻も早くパワーシフトするべきです!

パワーシフトの公式サイト power-shift.org では、全国の自然エネルギーや再生可能エネルギーを利用して発電している電力会社をとてもわかりやすい地図を一覧で紹介しています。更に、それぞれの会社の説明や、その会社がどのレベルまでサスティナブルであるか、までもわかるように書いてあります。まずは、その地図から自分の住んでいる地域にどんな電力会社があるかを調べてみましょう! (Powershiftウェブサイトから抜粋)

そして、パワーシフトを考える際に、気を付けたいポイントも以下のように分かりやすく掲載してあります。(Powershiftウェブサイトから抜粋)

「福島からあなたへ」の著者・武藤類子さんは「さようなら原発5万人集会」のスピーチでこう語りかけました:

「・・・私たちは、なにげなく差し込むコンセントのむこう側の世界を、想像しなければなりません。便利さや発展が、差別と犠牲の上に成り立っている事に思いをはせなければなりません。原発はその向こうにあるのです。人類は、地球に生きるただ一種類の生き物にすぎません。自らの種族の未来を奪う生き物がほかにいるでしょうか。・・・」

ちなみに我が家は、2017年に、それまで利用していた東京電力から湘南電力へとパワーシフトしました!手続きはウェブ上で10分ほどで済み、月々の電気代も変わらず、何一つ不自由なく3年間自然エネルギーを使わせてもらっています。

気温が下がって暖房を使うことが増えるこれからの季節。必ず利用するライフラインだからこそ、環境に優しいものに変えて行きませんか?皆さんもぜひ、パワーシフトしましょう!

さっそく POWER SHIFT ! ⏩

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