"アパレルとコンビニの不都合な真実"
「大量消費社会〜アパレルとコンビニの不都合な真実〜」
私のこの本との出会いが、毎日着る服について見直す機会になりました。
ゼロウェイストをはじめ、環境問題・自然破壊などのトピックスを調べていると「ファッションとエシカル」について目にすることが度々ありませんか?
アパレル業界で働いている私にとって見過ごせない話題で、ゼロウェイストやエシカルな選択をすることを目指すようになるまでは自分の着ている服に疑問を持つ、向き合うということ自体ありませんでした。そこに悪意はないものの、欲しいだけ買って、不要になったら捨てての繰り返しです。
国連によると、世界全体の温室効果ガス排出量のうちファッション業界が占めるのは約10%で、2030年までに現水準から約50%も増加するという数字も出されています。特に服の「廃棄」は深刻な問題で、生産された服の4枚に1枚は新品のまま捨てられているという驚きの数字です。
つくるも捨てるも環境への影響が避けられない現状に様々なメーカーやブランドが取り組み、今やアパレル業界はサステナビリティ無くして生き残れない時代になっているのかもしれません。
ですがオプションが増えつつあっても生活必需品である服を全てエコでエシカルなブランドだけにする!ということはなかなか完璧にはできないのが現実です。そこで新たな選択肢となったのが古着でした!
新品の服を買うかわりに古着を1着買えば温室効果ガスの発生を約3キロ削減できる、という数字もあり、それまで全く無関心だった古着の世界に目覚めることになりました!
また、服を9ヶ月長く着るだけでCO2を30%減らせ、衣服の着用回数が2倍になった場合その服の寿命にわたる温室効果ガス排出量は44%減少する、という数字もあるそうです。今持っている服や靴を長く愛用するだけでもエコへの貢献です!何か買い足したり、切り替えたりする必要はなく今すぐ誰でもはじめられるエコアクションではないでしょうか!
日本から年間24万トンもの古着が海外に輸出されているそうです。そんな大量のなかから自分だけのオンリーワンを見つける喜びを感じられるのも、古着の魅力のひとつかもしれません。
「買い物は投票」という言葉をよく聞きます。大量につくって大量に店頭に並び、大量に廃棄されてしまう商品に投票はしたくない!そんな思いです。
written by: Mai Kamiryo Instagram @maityyy