サスティナブル商品を買わなくても実践できる【サスティナブルファッションの3箇条】
最近インターネットや街中でよく目にする、 サスティナブルを謳う洋服や靴やバッグたち。
こんなに沢山の企業やブランドがサスティナビリティに力を入れているんだ! と素直に喜びたい一方で、 ワクワクした気持ちで素材や詳細を見て、 え...これのどこがサスティナブルなの?騙された... と、がっかりさせられることもしばしば。
(↑ある程度勉強しているからこそ気づけるトリックで、 大抵の人は「サスティナブルな消費に貢献した」と信じ込んでしまいそうなくらい、 見せかけのサスティナブル=グリーンウォッシュは上手くできている笑)
物を売ってなんぼの資本主義社会。
マーケティングの一環として“サスティナブル”というワードがまるで 今の✨トレンド ✨のように乱用され押し売りされている気がして違和感が募る。
そこで今日は、ファッションという切り口で、 サスティナブルな商品を買わなくても実践できる サスティナブルな消費の3箇条についてシェアしてみようと思う。
もちろんこれはあくまでも私が大切にしている基準なので、絶対に正しいと主張したいわけではない。 私の考え方を一例に、それぞれが自分にとって心地よいと思うサスティナブルな消費の仕方を考えて欲しい。
✔「必要なもの」を「必要な分だけ」持つ
“サスティナブル”だからという理由で、あれもこれも必要以上に買っていては本末転倒。
やはり基本は、「必要なもの」を「必要な分だけ」持つこと。
でもそれっていったいどれくらい?
私の理想のイメージは、 「クローゼットの中を端から端まで把握して持て余すことなく使えている状態」 かな。
私はあまり洋服を持っていないから、 3日に1回くらいは同じ洋服を着ていることもあるけれど、少量のお気に入りの洋服たちに囲まれて全ての持ち物に愛着を持って暮らしていく心地よさを実感している。
私の洋服は夏物も冬物も全てこの一角に収まっている (アウターやスポーツウェア、パジャマ、下着を除く)
ちなみにここで定義する「必要なもの」というのは、 "生活に困らない程度の最低限のみ"を持つべきだということではなく、
自分が本当に心から欲しい!これがあったら心がときめく!と思うもののみを買うようにするということ。
全部欲しいと思っているから買ってるに決まってる!と思う人は、 物を買う前に「なぜそれが欲しいのか」を自分自身に問いかける習慣をつけてみて欲しい。
私は実際に、
- みんなが持っているから
- トレンドだから
- これを持っている自分を自慢したい=周りによく思われたい
- これを持っている自分がかっこいい/ステータスに感じる
など、意外と自分軸ではない理由がきっかけになっていたことがあったし、 そういう物は大抵買って満足してしまうことが多かったように感じる。
✔今あるものを長く大切に使う
今持っているサスティナブルじゃない洋服は全て捨てて 地球のためにサスティナブルな洋服に買い替えよう!
これはかなり極端な表現だけど、 サスティナブルを意識している人ほど陥りやすい思考かもしれない笑
私もサスティナブルインフルエンサーとして発信をするようになってから、 過去に買った全く地球に優しくないブランドの地球に優しくない製品たちを 持っているのが嫌になって、全て手放すべきかと考えたことがある。
でも物に罪はないし、 今あるものを長く大切に使うことが結局は1番のサスティナブルだ! と気づいてからは、寿命を迎えるまで使い続けようと決めた。
そして、"今あるもの" すなわち 家族のお下がり、古着屋さん、フリマアプリなどを活用して中古品を受け継ぐ・購入するというのもサスティナブルな選択肢の1つ。
どんなに環境に配慮されて作られた物だとしても、 わざわざ新しい物を生産すること自体が環境負荷につながることも。
だったら、今ある物をゴミにせずに、 新しい持ち主の元へと循環させていける中古市場は魅力的。
私は今まで「中古品を買うのは貧乏臭くてダサい」と思っていたけど、誰かが大切にしていたものを、そのストーリーと共に受け継ぐってとっても素敵なことだなという思考に変化した。
実際日常的に、「何か欲しいものがある時はまずフリマアプリを開く!」 というくらい中古品を選択肢のプライオリティに置いている。
また、一見これは自分には使えないな...と思うものでも、 躊躇なく手を加えて自分仕様にアレンジできる点は中古品の魅力だと言える。笑
例えば、4年ほど愛用してくたくたになったスニーカー、思い入れがあるから捨てたくなくて 自分で色を塗って汚れを隠してリメイクしたことがある。
他にも古着で購入して自分サイズのウエストにお直した(本来はメンズの)スラックスがお気に入りで、 小さなことだけれど世界に1つだけの一着が作れた嬉しさに浸っている。
ちなみに今、私のやりたいことリストには、 「数年使って変色してきた白いベッドシーツを藍染して蘇らせること」 が入っているので近々これを叶えたい。笑
リメイクしたスニーカー(左)と、お直しをして履いてるメンズのスラックス(右)
沢山の物で溢れているこの世の中。 新品にこだわらなくても、意外と素敵な出会いがあるかもしれない。
✔長く愛用できる物を買う
「これなしでは生活できないし手放せない!」と思い込んでいたファストファッションを買わなくなって1年ほど経つ。
いくらファストファッションは安いと言っても、あれこれ気になるものを買うと気づいたらお会計が○万円超えちゃった!ということはザラ。
でもその割に寿命は短くて、 ワンシーズンで使い物にならなくなるペラペラの靴やバッグに、 好みが変わってすぐに着なくなってしまう洋服。
安いから簡単に買いやすい洋服は簡単にゴミになる。
一方、素材や製法にこだわって作られているデザイナーものなど、少し値の張る買い物になると、 よほどお金に余裕がある人でない限り(少なくとも私の場合は)慎重に、数を絞って買うようになる。
高いものはもちろん長く使って元を取りたいので笑、私は、「5年、10年先まで使えるか」を想像してトレンドに左右されない物を意識して選んでいる。
もし万が一、自分が5年も10年使わないうちに手放したくなったとしても、 素材や縫製の質が高いものや、価値が落ちないブランドものなどの、寿命が長い商品を選んでいれば、中古品 として他人に譲りやすく、持ち主が変わっても長く使ってもらうことができる。
また、頑張って買った少し高い物は、より一層大切に使えるし愛情をかけられる気がする。
定期的にバッグやスニーカーを心を込めてクリーナーで磨いたり、 ニットの毛玉を取って、コートにブラシをかけたり、 手間に感じるお手入れの時間も愛おしい。
私も実際にファストファッションばかり買っていた時期があるからこそ言えることだが、ファストファッションは長い目で見るとコスパが悪い。
「安物買いの銭失い」ということわざはとても的確な表現だと思うと同時に、 そうはなりたくないなと強く感じる。
- 「必要なもの」を「必要な分だけ」持つ
- 今あるものを長く大切に使う
- 長く愛用できるものを買う
以上、"サスティナブル"を謳う商品が多く出回る中で、 少し視点を変えて、私なりのサスティナブル商品を買わなくてもできる サスティナブルファッションの3箇条についてシェアしてみた。
この3箇条は、ファッションに限らず、あらゆる消費基準に応用できる。
私と全く同じでなくてもいいので、自分なりに実践しやすい方法を模索しながら、 世間のサスティナブルの押し売りに負けないサスティナブル消費について考えてみて欲しい。
ちなみに、"自称"サスティナブル商品についてや、 本気でサスティナブルに取り組んでいて私が信頼をおいているブランドについても シェアしたいので、それはぜひまたの機会に。笑
written by: Zerowaste Ambassador Mayuri @mayuri_158cm