リサイクルプラスチックは全然エコじゃなかった!
今回のトピックは、まさに表題の通り、リサイクルプラスチックが全然エコではない、という衝撃の真実について。
ご存知の通り、プラスチックは石油由来の原料で、その柔軟さと強度、そして何よりコストの低さから今では世界のどこに暮らしていても、プラスチックの存在なしでは生活ができないほど私たち人間にとって重要な素材の一つとなっています。
最近は低価格の大手アパレル企業や雑貨店でも「リサイクルプラスチック」などと書かれたタグのついた製品が増え、企業がSDGsに取り組んでいるような動きに見えます。しかしプラスチック、実際本当にサスティナブルにリサイクルされているものなのでしょうか?
プラスチックはそもそも、リサイクルされるべき素材ではない
プラスチックにはご存知の通り大きく分けて以下の3つのリサイクル法があると言われています:
- 焼却の際に発生する熱をエネルギーとして利用するサーマルリサイクル
- 原料に化学反応を起こし組織変換して再利用するケミカルリサイクル
- 廃プラスチックをそのままプラスチックとして別のものに形成するマテリアルリサイクル
この3つの中で最も多いリサイクル法となっているのがサーマルリサイクル。実際にプラスチック自体が何かの原料となるリサイクル法は非常に少ない状態です。これにはプラスチックの素性など様々な理由がありますが、そもそもプラスチックは繰り返し形成して再利用するほど丈夫な素材ではないのです。
再利用を繰り返すうちに強度は失われ、ものとしての機能は無くなっていきます。そうなると高いコストをかけてプラスチックを再利用するよりも、新しいバージンプラスチックを使って生産する方が遥に安く済むのです。
リサイクルプラスチックが及ぼす人体への被害
アメリカの研究結果では、「リサイクル」されたプラスチックからは、バージンプラスチックに比べてより多くの有害物質やマイクロプラスチックが飲料類などに含まれていることが分かっています。
リサイクル、という言葉の本当の意味は「ダウンサイクル」であり、これらのプラスチックはほとんどの場合、新しいプラスチックや有害な化学物質を含んだ環境で製造されます。この実態を知ると、ファストファッションのリサイクルコレクションが驚くほど低コストな理由がわかりますね。
疑惑のリサイクルマーク
三角形で矢印がぐるっと回っているこのマーク。これは世界共通なので皆さんも見たことがあるかと思います。
このマークは三角の中の番号がどの種類のプラスチックかを米国プラスチック産業協会が定めたものでありSPIコードと呼ばれています。日本でも1990年代までは材質区分別に表示を推奨していましたが、用途や耐久性に合わせ、複合樹脂の容器包装を作ることが多くなり、正確な区分が難しくなりました。現在日本では、1番のPETプラ以外の表記は使用されていません。
矢印がぐるぐる回るいかにも「リサイクル」っぽいマークですが、このマークは必ずしもリサイクルされているという意味ではないのです。
リサイクルプラ=環境配慮は大間違い!
ここまでで、リサイクルプラスチックのイメージがポジティブなものから少し懸念のあるものに変わっているかもしれません。一度使った資源を再利用する、という取り組みは根本的にはとてもサスティナブルです。しかし、プラスチックの場合元々そうされるように作られていない原料だということがわかり、さらに再利用することでより環境に負荷がかかっているとなると、到底持続可能なものとは言い難くなります。
言い方を変えれば、使い捨てられたプラスチック製品を「リサイクル(ダウンサイクル)」することは根本的なプラスチック汚染問題の解決にはなりません。企業のサスティナブルな取り組みとしてリサイクルプラスチックを取り入れることは「グリーンウォッシング」に過ぎないのです。
一番の解決策は、使い捨てプラスチックをできる限り避けること。プラスチックの使用法の見直しに訴えかけるチャンスを探すこと、行動に移すこと。この問題をより広く伝えることです!
Source: Plastic Pollution Coalition, 環境のミカタ
こんにちは。
脱プラスチック。ペットボトルをできるだけ買わないなど、今まで私がしてきたことは、環境配慮に程遠いものでした。
状況の記事を読んで痛感させられました。
自然の近くに身を置きたい。エコな生活をしたいと、名古屋市から岐阜県に昨年引っ越しをしたものの、何から始めたらよいのか?
いつかcompostを…など、無計画の生活をしていました。
今回、Instagramでの商品に魅了され、心を動かされました。
これから、少しずつ私生活も自然なものに包まれた、楽しいものに変えていきます!
アドバイスなど、よろしくお願いします!