「レジ袋有料化」のリアル
7月がプラスチックフリージュライというノープラアクション月間であることは前回のブログでも紹介させていただきました。
みなさん、チャレンジ宣言できましたか?
国内では同時に、いよいよレジ袋有料化になり、エコバッグの普及も急ピッチですね。
でもこの有料化、実はまだまだ詰めが甘く、ノープラ生活を心がける人にとっては残念な事実が隠されているんです!
たとえば、厚さ0.05mm以上のプラスチック製ビニール袋は有料化の対象になりません。繰り返し使えるから、という理由からですが一般的に洋服を購入するときに渡されるショッピングバッグなどに使われるもので、果たしてこのタイプのプラスチックバッグを実際に繰り返し利用している人は、どれくらいいるのでしょうか。
また、植物由来や海洋生分解性の原料の配合率が25%以上の場合も有料化対象にはなりません。微生物によって分解されると言われるバイオマスプラスチックも、海洋生分解性プラスチックも、少なからずプラスチックを含みます。CO2排出やゴミ処理問題だけにとどまらず、破棄されたときの環境や温度/湿度などの条件が揃っていなければ、分解すらできず結果的にプラスチックゴミとして半永久的に残ってしまうのです。
SDGに基づきプラスチックごみ削減からできる環境/海洋保護としての「有料化」ですが、実はアメリカやヨーロッパ、ベトナムなどでは数年前から有料化ではなく完全な廃止が実施されています。日本は使い捨てプラスチックごみ排出量がアメリカに次いで世界第2位。コンビニエンスストアの充実化や衛生面を重視しすぎた過剰包装はその原因の大きな一部です。
どうして日本は他国のように廃止に踏み切れなかったのか?どうしてこんなにグレーな有料化に踏み切ったのか?その背景には様々な「大人の事情」がありそうですね...
とにかく、有料化をきっかけにレジ袋をもらわない生活を始めるもよし。以前と変わらずマイバッグ生活を続けるもよし。どちらにしても”REFUSE” - 必要のないものを断る、を心がけていけるといいですね!
“Refuse, Reduce, Reuse!”