食べ物を選ぶ基準は何ですか?
多くの食材に関して、最も良いことは輸送された時間が短く新鮮であり、可能な限り農薬を使わずに作られた無農薬の野菜や果物です。
最も新鮮な食材は、一般的に地元で栽培されたもの。野菜や果物は収穫した瞬間から味、栄養など全てが劣化していきます。カリフォルニアで収穫されたオレンジと、地元で収穫されたばかりのオレンジでは味、風味、栄養が全く異なります。
食べ物が作られる過程を知ること
私は日本の田舎で生まれ、小さい頃からお祖父さんの小さな畑で遊んでいたので、幸運なことに食べ物が作られる過程を見て育ちました。苺はいつも小さく酸っぱかったので牛乳をかけて畑で採れたての苺と牛乳をフォークで潰しながら食べていたことを思い出します。
畑にはいつも様々な昆虫、虫がたくさんいて面白い経験と気持ち悪さを同時に感じていました。家族はいつも一緒に食事をし、会話は今年の野菜の出来具合、何の野菜が甘いか、辛いか、などでした。その経験が、今の全てにつながっていると思います。
野菜や果物を作るために、どれほどの労力がかかるのか、天候に左右され、鳥や動物などアクシデントの中で毎日ケアを欠かさず根気よく時間がかかることを理解し、食材を口に入れるのと、食材がどのように作られたのかを全く知らずにスーパーのラベルだけで判断して口に入れるのとでは食材との関係に大きな差が出ます。
食べ物がどこから来たのかを重要視する3つの理由
1. 体が何を吸収するのかわかります
土壌で育ち、新鮮で食材そのままの加工されていない食材は、自分と家族の細胞に必要な栄養を届けることができます。
反対に包装食品や加工食品を購入するということは、体に「余分なもの」を取り入れる可能性があります。常温保存可能な加工食品には、通常、保存料、トランス脂肪やナトリウム、砂糖などが含まれます。
2. 食べ物との関係が良くなります
野菜がどのように栽培され、卵がどうできるのか、鳥や牛がどのように育てられるかなど理解できるようになると、感謝の気持ちをもち購入、消費するようになります。自分と食材との関係が変わるため、食材の選択が意識的にできるようになり、より良い食事方法が自然とできるようになります。
3. 環境への影響をより深く理解できます
食材を届けるための移動が減れば、環境に悪影響を与える二酸化炭素排出量も減ることはもちろん、季節や環境により、食材の見た目や風味が違うことに気づくでしょう。これは地球とのつながりを確認することができる素晴らしい機会です。都会に住んでいても、田舎に住んでいても、私たちはこの地球に生かされているのです。
良質な食材を選ぶことは、健康的な食事をする最も重要なステップです。食べ物がどこから来たのか、何が入っているのか以上に、その背景まで考え、購入することをはじめてください。
都会で生まれ育ったり、そのような環境が近くになかったり、野菜を育てることをまだ経験していないなら、食べ物がどうやってできたか知らないかもしれません。様々な食べ物や環境に関するドキュメンタリーはありますが、私は自分で経験することをおすすめします。
自分の食べ物がどこから来たのかを知ることは、農家の方達、食材に携わる輸送の方も含め、すべての努力に対する尊敬、感謝を育むことができます。食べ物は自然のサイクル、季節に引き戻してくれるものです。自分が地球に生まれ、生きていることを実感できます。
食べ物と自分、地球の繋がりを作る方法
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地元の食材を選びましょう。
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季節を意識し、旬のものを食べましょう。
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農家、食に携わる方のことを知る好奇心を持ちましょう。
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食材に携わる人と会話をして理解を深めましょう。
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小さなキッチン、ベランダから自分で食べ物を育ててみましょう。
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お子さんがいるなら、食べ物がどこから来ているのか週末に発見してみてはどうでしょう。
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家族で食事をするとき、口に入れる食材の話をしながらいただきましょう。
何が体に良い食材で、何を選択すべきかの前に、食べることは薬であり、喜びです。
リラックスしてこの地球で生かされていることに感謝し、楽しんで食材を選びいただきましょう!
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