プラスチックストローの復讐!

プラスチックストローが復活!?トランプ政権で後退するエコ事情


ここ数年、カフェやレストランで紙ストローを見かけることが増えましたよね。プラスチックストロー廃止の流れは、環境意識の高まりとともに世界中で広がり、エコな選択肢として歓迎されていました。ところが、アメリカではこの動きに逆行するような現象が起きています。去年にも掲載したブログ「《新トランプ政権》どうなる地球?!では、トランプ政権によって今後もたらされる環境政策の変化についてご紹介しました。本日は、彼が実際に2度目の米国大統領に当選したことで、少しずつ現実となりつつあるエコ関連の動向についてご案内いたします。

それの一つが「プラスチックストローの復活」。

トランプ政権時代、多くの環境規制が緩和され、プラスチック製品の規制も例外ではありませんでした。その影響もあって、アメリカの一部では「エコなんて気にしない!」と言わんばかりに、プラスチックストローが再びカムバックしているのです。

トランプ政権は、ビジネス優先の方針を掲げ、さまざまな環境保護政策を撤廃・緩和しました。たとえば、石炭産業の保護やパリ協定からの脱退などがその代表例です。その一環として、プラスチック製品の使用制限に対する圧力が弱まり、一部の州や企業は環境対策の義務感を感じにくくなりました。結果として、規制の緩い地域ではプラスチックストローの再導入が進んでしまいました。

例えば、一部のレストランやファストフードチェーンでは、紙ストローに対する不満を受けてプラスチックストローを再導入。SNSでは「紙ストローはすぐふにゃふにゃになるから嫌だ!」といった声がちらほら。環境への配慮よりも、使いやすさを優先する人たちがいるのも事実です。

企業の動向

トランプ政権の政策により、特に大企業の環境対策への取り組みが停滞しているケースが増えています。例えば、大手ファストフードチェーンがプラスチックストローを再導入するだけでなく、使い捨てプラスチック容器の使用量が増加傾向にあります。

一方で、環境規制の撤廃が逆に企業の自主的なエコ対応を促している側面もあり、消費者の圧力によるプラスチック代替製品の開発が進んでいる例も見られます。

州レベルでの環境対策の変化

連邦政府が環境規制を緩和する中、カリフォルニア州やニューヨーク州などは独自に厳しい環境対策を維持。例えば、プラスチック製品の規制を強化し、バイオプラスチックの使用を推奨する動きが出ています。

逆に、保守的な州では環境規制の撤廃を歓迎し、企業が自由にプラスチックを使用できるようになっています。

「アンチエコ」文化の広がり

(https://insideclimatenews.org/news/14112016/donald-trump-kill-epa-regulations-clean-power-plan/)

トランプ支持者の一部で、「環境問題=リベラルの押しつけ」と捉える風潮が強まり、あえてプラスチック製品を選ぶ動きがSNSで拡散されています。

一部の右派メディアでは、紙ストローの問題点を強調し、プラスチックストローを「自由の象徴」として推奨する論調も見られます。

ドナルド・トランプ自身も、紙ストローに対して批判的な発言をしています。2019年にはTwitter(現X)で「みんな紙ストローが嫌いだ!プラスチックストローのほうがずっと良い。だけど、民主党が環境のためにとバカな規制を作った」と投稿し、紙ストローの使いづらさを強調しました。このような発言も影響し、保守派の間ではプラスチックストローを支持する動きが加速しました。



最新の政策変更

トランプ政権の復帰により、気候変動対策関連の国際的な枠組みへの関与が再び薄れつつあります。

企業が遵守しなければならない排出規制のさらなる緩和が検討されており、特に石油・ガス業界に追い風となる可能性があります。

また、自動車の燃費基準(CAFE基準)が引き下げられ、新車の排出ガス制限が大幅に緩和されました。その結果、自動車業界は環境負荷の高い車両の生産を継続しやすくなり、温室効果ガス排出量の増加が懸念されています。

とはいえ、エコな流れが完全に消えたわけではありません。企業によってはプラスチックを使わずに済む新素材のストローを開発したり、ストロー自体を提供しない選択肢を増やしたりと、サステナブルな工夫が続いています。


今後、プラスチックストローの復活が一時的なものなのか、それとも根強く残るのかはまだ分かりません。ただ、私たちにできるのは、選択肢があるときにできるだけ環境に優しいものを選ぶこと。たとえば、「マイストローを持ち歩く」のもひとつの方法でもありますが、私個人的には、実際にストローって必要?と思ってます。ストローが出していくゴミの量を考えると、ストローの利用につきましてはマイナスがおおく、そこまでプラスがないと思ってしまう自分もいます。

小さな選択の積み重ねが、未来の環境を変えていく。そう思うと、次にカフェでストローを選ぶとき、ちょっと意識が変わるかもしれませんね!

 

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