CO2増加の「意外」な現象
近年、大気中の二酸化炭素(CO2)が気候変動の中心的な焦点となっています。CO2は空気中の熱を捕らえ、全体的な地球温暖化を引き起こすことで知られています。テレビやニュースでは、まるで世界の終わりを予測するように、土地が炎に包まれ、土地の砂漠化、海面の上昇による世界都市の沈水、、、このようなイメージがますます報道されています。データによると、過去50年間で大気中のCO2は濃度は確実に上昇しており、同期間320パーツ・パーミリオ(ppm)から約415ppmに増加と記録されています。
CO2の増加=地球温暖化と世間的に知られていますが、この CO2の増加が及ぼす「意外」な現象とは、一体なんでしょうか?
(写真:https://phys.org/news/2019-01-sahara-swung-lush-conditions-years.html)
世界の「緑化」
(記事引用、写真:https://www.thedailybeast.com/climate-change-is-making-deserts-greener)
(Boston University/R. Myneni, 1982-2015 にかけて緑化の変化を示す)
減った緑地もあれば、増えた緑地もある
寒冷なグリーンランドでは農業が近年拡大しております。アルプスでは、樹木の成長が濃くなり、樹木が成長しなくなる標高である「ツリーライン」が着実に上昇しており、ダボスのスイス森林・雪氷・雪崩研究所の研究者によれば、森林も厚くなっているのです。乾燥したナミビアでは、ナミブ砂漠とカラハリ砂漠の間にある農家は、過去10年間で降雨が増加し、草が高くなり、それを食べる野生動物も増えたと報告もあります。
毎年、人間の活動から大気中に排出される約100億トンのCO2の約半分は、一時的に海洋と植物のほぼ等しい部分に保管されます。なので、もしかすると、この「緑化」によって、大気中の CO2が吸収される土地が増えるのでは?2023 年の1月に出された科学記事によると「地球の緑化の生物物理学的な影響は、地域ごとの地表温度の上昇を実質的に緩和する可能性がある」と述べています。(”Biophysical impacts of earth greening can substantially mitigate regional land surface temperature warming” • Yitao Li, Zhao-Liang Li, Hua Wu & 8 others)