MOTHERHOOD
今年も母の日がやってきます。1年の中にはいろんな「日」がありますが、母の日は本当にたくさんの感情が込み上げる特別な日のように感じます。
今週のブログではさまざまな業界で活躍する、3人の素敵な女性たちの普段あまり見ることがない「母」としての顔を、少しだけ覗かせてもらいました。
1. 早坂奈緒さん エシカルディレクター
私の母としてのリアルな生き方の、お手本は身近にいました。
早坂家は女系で、曽祖母、祖母、母、全員が現役の子育てしながらも働く母です。私もそんな家族で幼少期を過ごしたので働きながら子育てをすることは普通で、どうしたら効率よく仕事がこなせるか、お母さんとして子供にちゃんと向き合えるかは自ずと備わったいたようです。 ただ、不器用なので最初から1人しか育てられないと考え、一人っ子として育てました。それでもいろんな人の手を借りました。
完璧な母は最初から無理だったし、家族も私の不器用さを知っていた為かなり協力してくれています(現在進行形) いつの間にか母になっていたのですが、正直産んだだけに近い。。。笑 先日、20歳になる娘に「ママをやっぱり母親だなと思った瞬間ってどんな時?」と聞いたら、「私(娘)の話を嬉しそうに話してる時かな」と話してくれました。私の妹弟の話でそんなに嬉しそうに話さないでしょう?と。
自分でもわからない母親の顔を娘はちゃんとわかったくれてるとわかったら本当に嬉しかったです。 私の仕事のキャリアは娘の成長と比例していて、彼女の存在が公私共に糧になっています。 あえて私の母としての生き方を問うなら、それは彼女(娘)と共に成長し、進化していることです。
奈緒さんがディレクションを務めるプロジェクト: The Ethnobotany of Eden / New Energy TOKYO
2. 小澤あきさん 一般社団法人MOTHER代表
小さな息子に「行ってきます」をして向かった手術室で 小さな小さな娘たちの生まれたあの春。 せめて一度でも娘たちをこの腕に抱きしめられたなら… そう願うのに閉じてゆく あの瞼の重さは一生忘れられません。 文字通り生かされた私の命。
私にとってのMOTHERHOODはセカンドライフです。 子どもたちの「センスオブワンダー」を通して 空や海や大地、太陽や月、 神秘的な生き物たちをもう一度見てみるとそこには、 たくさんの気づきと学びがあふれていました。 まるでふりだしに戻るかのように 子どもたちとともにこの世界を感じ、 子どもたちとともに季節や、その行事や慶事を ひとつひとつ丁寧に経験し直し、 人生というタペストリーに織り込んでいるところです。
人々のことはもちろん、 地球のことや生き物たちのこと、 未来のことを考えながら暮らすこともその一つですし、 MOTHERの活動もその一つです。 子どもたちのCHILDHOODの記憶にはそうした日々が残るはず。 いつも以上に感謝があふれる母の日。 ママにしてくれてありがとう。 世界中のママに、ありがとう。
3. 岩本望さん ヴィーガンコスメブランド Susurro 代表
MOTHERHOOD - 私にはしっくりこない言葉でした。早くに出産をしてあっという間に子供達を保育園へ預け働きに出たわたしには。
「母として生きた」というよりも、「子供たちと共に生きた」の方が合っているかなと思います。教育方針は何もなかったけれど、とにかく楽しく働く姿を見せ続けていよう!と心に決めていました。初めは家族のために働いていたことも、子供たちが大きくなると自分のために働きたいと思うようになりました。母であり1人の人間として子育てをしながら、更に自分の生きる時間を過ごせている達成感を日々感じています。
今はヴィーガンとして生きる中で、子供たちが社会に出た時にヴィーガンだったりマイノリティな生き方をしている方と出会った時には、珍しいとも思わない、そして当たり前に受け入れることができるように母として楽しくそして続けている姿をこれからも見せたいと思っています。
ヴィーガンコスメブランド susurro 公式サイト
母に対するありがたみは、自分が母親になって、今までに考えられないくらい変化しています。子供たちと過ごす日々の小さな出来事においても、「母は何て言うだろう?」「どうやって乗り切ったのだろう?」と考えます。まだ母が元気でいてくれているため、たくさん話もできるし、感謝の気持ちも直接伝えられる、このことを心から幸せに思います。
子供たちの置かれている「環境」について本当によく考えます。人は生まれてくる場所を選べない、と言いますがそれにしても自分の子供たちはなんて恵まれた環境の中で産声をあげたのだろう。貧困や格差でその日の食糧もままならない子供たちが世界に溢れているのに、どうして自分の子供たちは清潔で豊かな場所に生まれたのか、どこから決まっているのか、考える日々です。
母としてだけでなく、1人の人間として、私の使命は子供たちに健全に歳を取れる環境を残していくことだと思っています。私たちの代は、老いや病で死ぬかもしれないけど、子供たちはもしかすると環境問題が原因で絶滅していく世代かもしれない。そのために、私はやってこなかったことよりも、挑戦したことリストを増やしたい。愛おしい子供たちの寝顔が見れる日々も永遠ではない。平和でのんびりとした「普通」の日々も、当たり前じゃない。子供たちを抱きしめて、彼らと過ごす今をギュッと凝縮して小さな宝箱に入れておきたいな、と思うのです。
あなたにとって "Motherhood" とは、どんなものですか?
Happy Mother's Day.