私たちはなぜ、リップバームを作ったのか

9月に発売開始した、minimal.初のオリジナルコスメティック製品「オーガニックリップバーム」はおかげさまですでにたくさんの方の手元にお届けさせていただいています。
今週のブログでは、このリップバームができるまでの経緯を大きく3つのポイントに分けて解説していきたいと思います:
- セレクトではなく「製品開発」を選んだわけ
- 「99%オーガニック」の中身は?
- 他のリップバームとはここが違う!
はじめに申し上げると、私たちは非常にこだわりが強く、とにかく「うるさい」です。このリップバームを一緒に最終形態まで持ってきてくれた製造者の方には、感謝してもしきれません!
1. セレクトショップ7年目にして「製品開発」に踏み込んだ理由
2019年初夏、minimal living tokyo.という屋号でセレクトショップを設立し、マルシェ出店などを経てオンラインストア、ホールセールなどを展開してから早くも7年が経ちました。この間に私たちが実際に手にして試してきた製品の数は数百種類にも及びます。
元々は、当時日本国内では輸入でもわずか、国産ではほぼ手に入らないと言っても過言ではなかった「ゼロウェイスト」や「プラスチックフリー」をコンセプトにした生活雑貨。これらが簡単に見つけられて、誰でもエコな暮らしやしやすくなるように、という思いで「サスティナブルな生活必需品が1箇所で全部見つかる One-Stop-Shop」を立ち上げたことが始まりでした。
そもそも、使い終わった後のことを「捨てる」以外で考えることが困難な資本主義社会。とにかく消費を促し、次から次へと変わっていく需要や流行に応えることが原則とされている消費ビジネスの中で、「必要ない場合は買わないでください」とか「使い終わった後も捨てないでください」と言ったセリフは、近寄ってくるお客様を遠ざけるか、「この人、何言ってるの?」という目を向けられることが主流でした。

それでもminimal.では、本当に自慢したくなるような素晴らしいお客様に恵まれ、継続してサスティナブルな選択をしていただいています。いわゆる「リピーター」というお客様がたくさんいてくださるので、私たちも愛用してもらっている製品を継続して提供することを心がけていました。しかし、近年の目玉が飛び出る物価高騰、回復が見えない円安、それに伴う輸入コストの負担が重なり、今までと同じものを同じ価格とクオリティで提供し続けることが困難になっていきました。
苦渋の決断で販売終了や価格改定を行ってきましたが、別の方法を探るうちに7年前には叶えられなかった「国内生産」にも目を向ける機会がありました。7年という月日の間に、私たちの理念やこだわり、お客様が求めてくれているものを形にしてくれる業者や工場が増えていて、あまり深く説明せずとも想いが伝わる製造業者に出会うことができました。
私たちは化粧品製造販売業のライセンスを保有しているので、製品を作る前の段階から関わることが可能。これを駆使して国内で製造するなら、輸入にかかるコストや円安の打撃を気にせず製品開発ができる。そして、成分にも国産のものを多く使い、製造背景におけるエミッションコストも削減できる。クオリティを下げずに小ロット生産もできる。未知の世界でしたが、minimal.初となる国内産のコスメ製品は、理想通りの出来上がりとなりました。
2. 「99%オーガニック」の中身はどうなってるの?

minimal.オーガニックリップバームの成分表は下記の通りです:
- オーガニックココナッツ油
- オーガニックホホバ油
- オーガニックオリーブ果実油
- オーガニックキャンデリラロウ
限りなく100%に近い、オーガニック成分のみで作られています。今まで取り扱ってきたリップバームでも、ここまで高い比率でオーガニック成分を配合していたものは少なく、ここに香料や色が加えられると、99%まで近づけることも難しくなったりします。なので、とにかくクリーンでシンプルであることを目標に、必要最低限の天然成分のみでどれだけの保湿力を生み出せるか、というところにこだわりました。市販のリップクリームを見ると、びっくりするくらいたくさんの成分が入っていて、自分の唇が何で保湿されているのか分からなくなります。
私たちのリップバームは、その名の通りミニマルですが、絶対的な「良さ」を体感していただけると思います。
3. minimal.のリップバームは、ここが違う!
中身については、すでに2で説明した通りでお気づきの方も多いと思いますが、もちろんヴィーガン仕様です。全てプラントベースの成分で、動物実験に関与していません。もちろん、リップにつけても、万が一口にしてしまっても害のない自然界の恵を集めて作らせていただきました。
そしてパッケージ!
これは、私たちが海外からセレクトして輸入する時も非常に難しいところで、製品の成分や効果自体はとても良いのに、パッケージがサスティナブルでない、というものがかなりあります。どんなに中身が良くても、無責任なパッケージ破棄になってしまってはあまりにも残念ですよね。
minimal.のリップバームは100%FSC認証を受けた紙パッケージで、リップクリームを使い切った後は、古紙としてリサイクルするか、コンポストとして堆肥化させることができます。最悪可燃ごみとして処理したとしても、プラスチックのように有害な物質は出ません。ゼロウェイスト&プラスチックフリーです。

さらに、近年の日本国内の気候に合わせて成分配合をしています。夏から秋にかけての異常な高温や湿度の高さ、そして真冬の超乾燥時期、両方の気候の中でも溶けたり酸化したりすることなく、リップバームとして使い続けることができるか。これを確立させるために1年半という時間をかけて出来上がりました。
一つの良いものを作るのには、時間もコストも安価なものの何倍もかかります。そしてお客様にお届けできるようになったときも、ドラッグストアで¥300で購入できる手軽さはありませんし、使い慣れない紙パッケージに、少しの不便すら感じさせてしまうかもしれません。
しかし私たちには、そんなダウンサイドも含めて利便性の代償を知ってほしい、という思いがあります。良いものは楽して手に入らないし、それを作る側も使う側も、一瞬の「不便」を未来への投資に変えて、本質的な豊かさを選んでいって欲しいと思うのです。
minimal.とっておきのオーガニックリップバーム、たくさんの人の手元に届きますように!