「黒」は危険?食品トレーの謎を解き明かす

7月は私の大好きな「Plastic Free July」です!

世界中で使い捨てプラスチックの削減や、プラスチックゴミ問題について考える、環境アクション月間としてさまざまなチャレンジやアクティビティが行われています。公式団体はなんと今年で16年目を迎えるそうです。

せっかくなので、今月はこれでもかというほど、現代のプラスチック問題に注目してブログを書いていきたいと思います。

黒いプラスチックは、プラスチック製品の黒幕?!

写真のように、プラスチックのトレーに入ったお弁当はコンビニやスーパーなどで簡単に買うことができて、みなさんも食べたことがありますよね?もちろん私もあります。

このようなプラスチック容器は、加熱することで体に悪影響のある環境ホルモンが溶け出すため、加熱は絶対にお勧めできない、というのは以前にもブログで書いたことがありますが、それ以外に気をつけたい点として容器の「色」が注目されています。

「黒いプラスチックトレー」は、古くなった電子機器などに使われていた黒いプラスチックを再加工して作られているケースが多く、これらのプラスチックは食品摂取用途で作られていないため、人体に好ましくない成分が含まれている可能性が高く、北米やヨーロッパなどではかなり気をつけている人が多いようです。

中でも、電子機器に使われるプラスチックには臭素系難燃剤が含まれるため、これが食品トレーなどから検出されたケースもあり、多くの人が懸念しています。

私もこの関連記事を読んで、日本も同じなのかどうかが気になりました。

日本の「黒プラ」リサイクル事情

日本はそもそも、プラスチック製品のリサイクル率が喜ばしい数字ではありません。各自治体での分別は進んでいても、多くの場合「サーマルリサイクル」と言って可燃してエネルギーに変換する方法が取られているためサスティナブルとは少し違います。

ただ、食品に使用される容器などのプラスチック素材に着目すると、厚生労働省の食品衛生法の中で「ポジティブリスト制度」という制度により、プラスチック容器などを製造する際に使用しても良い成分が厳しく設定されています。その中で、古くなった電子機器に使われている黒いプラスチックなど、難燃剤に含まれる PBDE類 / DecaBDE / PBB類 などの添加剤は、食品に触れる容器に使うものとして認められていません。他にもこのリストに載っている成分や添加剤などで、そもそもの製造や輸入が規制されているものもあるので、一見は私たちは守られている、と見受けられます。

念には念を

しかし「よかった〜、厳しい制度があるなら安心!」と思うのも少し危ないですよね。

そもそもアメリカで黒いテイクアウト容器や調理器具などから難燃剤が検出された理由として、本来分離されるべき電子機器由来プラスチックが、リサイクル工程のどこかで食品接触製品に混入した可能性が指摘されていました。禁止や制限はされているもののミスはどんな時でも起こりうるし、必ずしもその工程に関わるすべての業者が100%ルールに従って誠実である、とも言い切れません。食材や化粧品に入っている成分の表示も、ある意味自己申告であるように、製造されるすべての製品の成分を事細かに確認していくことは不可能なので、どこかでずれが生じていても正直わからないことの方が多いのです。これはもちろん、私たちが住む日本でも、同じことですね。

ちなみに、プラスチック製の食品トレーなどは、加熱するだけで数億〜数十億個のプラスチック粒子が流出していると言われているので、そもそもこういった容器に入った食材の過剰摂取は現実的に避けられる範囲で避けることが大事なのではないでしょうか。

今月はプラスチックフリーをいつもにまして心がけるアクション月間なので、自分に向けたチャレンジの一つとして「プラスチック容器に入った食品を避ける」というアクションに挑戦してみるのはどうでしょう?

魚やお肉など、素材として買うのにもついてきてしまう容器は別ですが、たとえば出来合いのお惣菜やテイクアウトなど、すぐに食べられるように手が加えられた「加工食品」だけに着目してみてください。素材から料理をするチャンスにもなりますし、自分の体にとっても環境にとっても、ポジティブなことが続くはずです!

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