エコな製品を買い続けることが、本当にエコなのか?
10月2週目、みなさんはいかがお過ごしですか?
minimal.のオンラインストアで販売しているのは、いわゆる「サスティナブル雑貨」ですが、どんなサスティナブルな製品よりもサスティナブルなことって、みなさん分かりますか?
それは「足るを知る」という消費の仕方。加えて言えば、サスティナブルなものを買うこと=サスティナブルな暮らしや自分、サスティナブルというアクションに必ずしも直結しないということ。
私たちは兼ねてから「必要な分だけ、買ってくださいね」と常々お伝えしています。どんなに環境に配慮されたものでも、必要以上に持つ必要はない。溜め込んでしまって使いきれなければ、本末転倒ですし、他にもっと必要としている人もいるかもしれない。
色々な配慮や考えを経て、大切なお金を使って何かを買うわけだから、本当に必要な分だけ、買えばいいんです。今日は、サスティナブル系ショップを経営する私たちだからこそお伝えできる、「エコ製品」を買うときの心がけを3つ、お伝えします。
買い替え時期を見極める

エコな暮らしに意識を向けるようになり、プラスチックフリーな生活雑貨やキッチン用品を使いたい。そのために今あるプラスチック製の容器や、使い捨てプラ製品はとりあえず処分して、ガラス容器やステンレス製のものに買い換える。
これやったことある人、多いと思います。
以前マルシェに来ていただいたお客様の中にも「ミニマルの製品に出会って、今まで使っていたものを全部捨てて、買い直しました!」という方がたくさんいました。これって、minimal.の理念やコンセプトをうまくお客様に伝えられていなかった、私たちの責任なんですね。大前提として、今持っているものをできるだけ長く大切に使う、ということがあるのにも関わらず、「プラスチックよりも、こっちの方がいい」というメッセージの方を強く出してしまっていた結果でした。
プラスチック製の容器などに関しては特にですが、知識が含まれば深まるほど、確かに生活の中からできるだけ排除したい、という気持ちになります。それでも役割を全うせずに破棄してしまえば大量のプラスチック破棄に加担することになるし、プラスチックはなんといっても丈夫なので、本当に長く使えてしまうんですよね。
こういう時は無理に処分しようとせず、たとえば温めが必要じゃない食品を保存するのに使ったり、食品以外の何かを入れて整理するために使うなど、工夫して使い続ければいいのです。
「エコ」以外の理由も見つけて

「毎日の暮らしの中で、環境負荷の少ないエコなものを使いたい」この考え自体は満点です。私ももちろん、毎日そう思って色々と選んでいます。このエコなものに、さらに相乗効果を加えるマインドがもう一つあります。それは「エコ、という理由だけで選ばない」ということです。
「竹製だから買う」
「オーガニックだから買う」
「プラスチックフリーだから買う」
いいです。でもエコとサスティナビリティは実は、イコールしないことがあります。
「竹製の歯ブラシを買う」:プラスチック要素が通常のものよりも少なくていい。でもあなたの口内環境、歯並びや、必要なオーラルケアに「竹の歯ブラシ」は合っていますか?
「オーガニックの食材を買う」:有機栽培や無農薬栽培の食材は、環境負荷軽減だけでなく、自分たちの体へのメリットも大きい。でも何から何までオーガニック、と選択をフィックスしてしまうと、全体のバランスを見失っているかもしれない。金銭的にも難しいかもしれない。無理して続けることはサスティナブルではありません。
「プラスチックフリーだから、ひたすら紙製のものを買う」:何事にもバランスが必要で、プラスチックの方が結果的に効率的なことも多々あります。紙だって貴重な資源の一部です。プラスチック=100%悪、というわけではないように、紙=100%エコ、でもないんです。
最終的に、何が一番長く続けられるだろう。どういう選択の組み合わせが、今の自分の生活の上で「サスティナブル」な選択になるだろう。そんなことを考えながら柔軟なエコマインドを育てていく必要があります。
断捨離はサスティナブルではない

以前友人から「えりちゃんのインスタ見て、ミニマルな暮らしに憧れて、断捨離したよ!ゴミ袋15個分くらい捨てられたー!」と言われたことがあり、背筋がゾワゾワぁ〜とした経験があります。笑
個人的にも、サスティナブル観点的にも、「捨てる」という選択肢は最終段階で、もうそれ以外の選択肢がない、という場合のみだと思っています。そもそも「断捨離」という言葉は、
- 断:不要なものを家に入れない
- 捨:今持っている不要なものを手放す
- 離:物への執着から離れる
という3つの考えを組み合わせてできた言葉です。断捨離=大量に捨ててスッキリする!みたいなイメージが一人歩きしていますが、冷静に考えても「大量破棄」が推奨される場面なんて、どこにもないですよね。
「断」の部分により一層気をつけることで、手放さなければいけない機会も減るし、ものを所有することにとらわれるマインドもなくなります。私たちはみんな、消費者として「断」を極めていくのがいいでしょう。
エコな選択を、暮らしの延長線に

何かが必要になったら、そもそも今持っているもので代用できないか、考えてみる。
何かを買う前に、本当に必要か、考えてみる。
何かを新しく迎え入れるときは、長く使えるか、修理できるか、中古品はないか、考えてみる。
そして本当に必要、ってなった時には、より環境負荷の少ないものを選ぶ。
これが本質的なサスティナブルな消費動線であり、これはminimal.のブランド思想そのものでもあります。エコな製品を買うだけでは、エコな暮らしもできないし、サスティナブルなマインドにもなれない。もっと深いところで消費と向き合う暮らしを、少しでも多くの人ができるように、これからも発信していきます。
REMEMBER: 必要な時に、必要な分だけ、ですよ〜!