第3弾!「疲れやすい...本当のところ、これって年齢のせい?」
- 最新研究で判明。疲れやすさと年齢の関連性が明らかに!-
「疲れが抜けない」、「昔よりも回復に時間がかかる気がする」、そんな感覚を覚えることはありますか?仕事や家庭のバランスに加え、体の変化も重なり、特に30代後半から「疲れやすさ」を感じやすく、「年齢のせいだから仕方がない」と受け止めてしまう方も少なくありませんが、それは本当に事実なのでしょうか?
本当のところ、私たちの体は「年齢」よりも、日々の過ごし方や体の使い方、そして見えないストレスの影響を大きく受けます。ではなぜ、今までと同じように生活しているつもりでも、疲れやすく感じるのか、モダン栄養学、ホリスティック栄養学の視点から解明していきましょう。
人の基礎代謝は、60歳頃までほとんど変わらない

実は近年、世界中のデータをもとにした大規模な研究により、人の基礎代謝は20代から60歳頃までほとんど変わらないことが明らかになっています。これは本当に驚きの研究で、一般的に人の代謝は年齢とともに落ちる、が常識でした。しかし科学誌 Science に掲載された研究によると、20歳から60歳までの基礎代謝はほとんど変化せず安定していることが示されています。
つまり、加齢による代謝の低下は、これまで信じられていた想像よりずっと遅く、実際に下がり始めるのは60歳を超えてからだということ!(私はこれを読んだ時常識が覆された気分でした、良い意味で!)
この結果は、「年齢のせいで痩せにくくなった」という思い込みが、必ずしも科学的事実に基づいたものではないことを示しています。そしてむしろ、生活習慣や活動量といった要因が、疲れや、体型、体重の変化に大きく関わっている可能性が高いのです。
疲れやすさの本当の3つの原因
【原因① 回復不足】
疲れやすさの背景にある最も大きな要因のひとつが、「回復」と「消耗」のバランスの崩れです。30代以降は、自分だけのことだけでなく、仕事や家族、人間関係、責任、プレッシャーなど自分が気づいている以上に体には常に大きな負担がかかり、エネルギーを消費している状態です。
その消耗は本来、睡眠や食事、休息によって回復される仕組みです。しかし、30代以降は、年齢というよりも『根本的な回復が追いついていない状態』です。以下は体を消耗させること。
・睡眠の質が6ヶ月以上にわたって低下
・座り姿勢が長すぎる
・運動量が少なすぎる
・食事のバランスが偏ってると
これらの習慣が、体の回復が追いつかない状態を作り、その結果、日々の小さな疲労が蓄積し、“しっかり休んでも疲れが残る”“以前より回復しにくい”といった感覚につながっていきます。つまり問題は、「疲れること」そのものではなく、「きちんと回復できていないこと」にあるのです。
【原因②:自律神経の乱れによる“見えない疲労”】
現代の生活では、常にスマートフォンやパソコンに触れ、情報を受け取り続けています。仕事や家事が終わった後も、無意識のうちに脳は働き続け、完全に「休む状態」に入る時間が少ない。
本来、私たちの体は、活動するための交感神経と、休息や回復を促す副交感神経がバランスよく切り替わることで集中したり、落ち着いたりできますが、情報をあび続ける刺激の多い環境に長くいることで、交感神経が優位な状態が続き、体も心も緊張が抜けにくくなります。
こうした目に見えない疲労が、“なんとなく抜けない疲れ”として現れるのが特徴です。疲れやすさの原因は体力だけでなく、「神経の疲れ」が大きく関係している可能性があるのです。
【原因③:「つながり」と「余白」の欠如】

3つ目は、一般的には疲れと関連していないように見えて、ホリスティックの視点ではとても重要な「つながり」と“余白”の欠如です。
現代は便利な反面、人との関わり方や、自然との距離、何もしない時間が、以前よりも減ってきています。人は本来、誰かとの関わりや、安心できるつながりの中でエネルギーを回復する存在です。
これはただ年齢というだけでなく、年齢を重ねていくと起きる状況に問題があります。女性は子供や家族の時間が多くなり、友達同士のつながりが薄くなったり、余白の時間が限られたり、自分の感情を自然に出せる場が少なくなることもあります。それが知らず知らずのうちに神経疲労として蓄積されていきます。
疲れやすさは「体」だけでなく、「心」や「つながり」、そして時間に追われる『余白のなさ』からも生まれている可能性があるのです。
じゃあどうすればいい?(実践編)

多くの方は「何かを足すこと」を考えがちですが、まず大切なのは、体を“回復できる状態”に戻すことです。例えば、こんなシンプルな行動でも十分に効果があります。
・起床後、30分携帯をみずに過ごす
・スマートフォンを見ずにゆっくり過ごす時間を意識的につくる
・自然のある場所で過ごす(公園や木のある場所で十分)
・外で深い呼吸を意識する
・自分の本音を言う(感情的にではなく、ただ伝える)
・『何もしない』自分を許す
自然の中での時間やゆったりとした会話、何もしない時間は、この過剰な緊張をゆるめ、副交感神経を優位にし、その結果、呼吸が深くなり、血流が改善し、消化や睡眠の質も高まり、体が本来持っている回復力が働きやすくなります。
つまり、疲れを取るために特別なことをする前に、まずは“回復できる状態”をつくること。その小さな余白が、体と心の回復を取り戻す大きなきっかけになり、疲れにくい体と精神を作っていきます。
🔑 疲れは“年齢のせい”だけじゃない

疲れやすくなったと感じるとき、私たちはつい「年齢のせい」と考えてしまいがちですが、実際には、回復と消耗のバランスの崩れや、自律神経の乱れ、そして“つながり”や“余白”の不足など、さまざまな要因が重なって現れている可能性があります。
これは体が衰えているサインではなく、今の生き方や環境を見直すタイミングなのかもしれません。
大切なのは、無理に頑張って何かしようではなく(皆さんはもう十分すぎるほど頑張ってます)、それよりも緊張をゆるめ、回復できる状態を取り戻すこと。疲れは、年齢のせいでも、不調でもなく、体と心からのメッセージです。その声に少しだけ耳を傾けることで、これからの過ごし方や、毎日体も気持ちも楽に生きる方法が見つかります。