北米生活:日本と違う5つのミニマルリビング

こんにちは!

minimal.のオンラインストアは少し長めの夏休みをいただきました。3人しかいない超スーパースモールビジネスなので、みんなしっかりリフレッシュして、また通常モードに戻ることがとても大切かなと感じています。

みなさんの夏休みはどうでしたか?

以前のブログやインスタグラムでも少し触れていたのですが、私(エリ)は10代の頃から約14年ほどカナダのバンクーバーで暮らしていました。日本に濃くして子供たちが生まれてからは、広大な敷地と緑あふれる環境で過ごさせてあげたくて、毎年夏休みを利用して1ヶ月前後「帰省」しています。家族はいないですが、家族のように私や子供たちを大切にしてくれる人たちがたくさん待っていてくれるので、毎年2つ目の故郷に帰るような気持ちで、私も子供たちも本当に楽しみにしています。

さて、今年はバンクーバーで親友一家が暮らす家のお隣の家(家主は夏中、別荘で留守)にお庭と猫の世話をするという名目でステイさせてもらったり、大学の恩師がこれまた夏は1ヶ月家を空けるというので、そこに住まわせてもらったりと、たくさんの人に助けられながら快適に過ごすことができました。

子供がいるということ、別の家族の暮らしや家の様子が見えるということ、20代の頃とは違った視点で物事を見たり感じたりするという点で、私の中にある変化から見えてきた「ミニマルリビング」について、バンクーバーと日本では異なる点がたくさんありました。「ん〜なるほど!」と思うこと、「これは取り入れたい!」となること、今週は5つ紹介していきますね。

家は大きい

《リビングだけで我が家くらいあるお家》

北米あるあるなのですが、「Bigger the Better」大きければ大きほどよい、というコンセプトがだいぶ根付いています。特に家や所有する車の数などは田舎の方に移動すればするほど、さらに巨大化します。例えば東京都内で100平米を超えるマンションを探すと、大体3LDKの作りが多いですが、バンクーバーのコンドミニアムは1LDKで同じくらいの平米数がメジャーなので、3LDKともなると200平米越えのものが多くなります。

戸建ての家を見てみると、比較的ダウンタウンに近い都市部であっても、家の前後にお庭がついていて、後ろにはガレージやLaneway Home (ゲストが来た時用などに使うミニハウス)があることが一般的です。ベースメント、1階、2階、という3階建てパターンが多く、この作りの場合、バスルームは最低2つ、トイレは3つ以上あります(笑)

家は決してミニマルじゃないんですね。

バンクーバー市自体は、東京23区でいうと渋谷区8個分くらいの大きさになるらしいのですが、人口密度は渋谷区の1/3。パーソナルスペースもかなりあります。家が大きくなるのも、家と家の感覚が広くなるのも納得がいきます。ただ、これは一例なのでもちろん小さいスペースで暮らしている人もいます。でも日本の東京都内の「6畳一間のアパート」や、そういった小さいスペースにも入る洗濯機や家電などは、おそらくどこを探しても見つからない気がします。「小さいスペースを工夫したミニマルリビング」という意味では、日本の方が先端を行っているのは確かです。

食事はシンプル

家はミニマルじゃない、と話しましたが、各家庭の食事は逆の印象を受けました。

日本では「メイン+サイドディッシュ2-3品+白米」という、定食のようなメニューが定番であり、理想とされていますよね。お米に対して、おかずが2、3品あると良い。毎食全てバランスよく、彩にも気をつけると良い。ワンプレートではなく、小鉢や違うお皿を使用して見栄えも良くすると良い、などなど。どこからきたのかもわからない「こうだと良い」プレッシャーに、世の中のお母さんは苦労しているんじゃないかと思います。

今回の滞在で感じたのは、まず品数の少なさ。メインのお肉を焼いたたら、それ以外はざく切りした野菜スティックとパン。もしくは、よく煮込んだミートソースパスタのみ。時には、チーズとクラッカーとフルーツと野菜のみで、ワインを楽しむ。時には、子供達の夢を叶えるべく「夜ご飯はアイスクリーム屋さんに行く!」など。

私は普段から食事や健康にかなり気を使ってしまう方で、時にはバランスがうまく取れていないことにストレスを感じていることもあるので「あれ、こんな感じもありなんだ」と改めて気付かされた時間でした。

また食事を用意するのが決まって「お母さん」のタスクではない、ということ。朝ごはんと子供達のランチはお父さんが用意していたり、曜日で分担していたり。何曜日はパスタの日、何曜日はピザの日、など献立を考えるストレスも排除するシステムができていたり。

どんな内容の食事であっても、家族でテーブルを囲むことを大切にしているシーンもたくさん見てきたので、夕方のバタバタを少しでも解決できるミニマルな食卓は、私も取り入れてみたいと思いました。

自分を優先して、混乱をミニマル化する

《子供たちを預けて行った親友たちとのランチ》

欧米人といえば、とにかく自己主張が強いイメージですが、カナダ人も例外ではありません(笑)

もちろん、全員がそう、というわけではなく、逆にアメリカ人からするとカナダ人は少し控えめで「すぐに謝る人種」とも言われているので、国民性やその土地によっても違いはあります。

でもここで私が伝えたいのは、必要な時に自分を優先する、ということを知っている人、実践している人が多いということです。大学4年間をほぼ毎日一緒に過ごした親友たちが3人いるのですが、3人とも定期的に心理カウンセリングを受けています。理由はそれぞれで、離婚、産後うつ、難病や子育ての悩み、夫婦関係の改善など、同世代ならではのことがたくさんあるのですが、セラピストと話、自分を客観的に見る時間を優先的に設けることで、それ以外の日常を平穏に保てると、彼女たちは言っていました。その他にも、定期的にシッターを頼んで夜出かけたり、夫やパートナーと2人でデートをしたり、子供たちを預けてガールズトリップに行ったり。子供がいるから、家族がいるから、という理由に引け目を感じず、自分をケアすること、人生を楽しむこと、を忘れずにしているのはとても魅力的でした。

悩みや負担は、チリツモで、貯めておいていいことはありませんよね。日本人は特に真面目で勤勉な性格なので「わざわざ他人に子供の世話を頼んでまで、、、」や「私なんかがカウンセリングに行かなくても、、、」と思いがちかなと感じるので、もっと堂々と自分を優先して日々のモヤモヤをミニマル化することを心掛けるといいですね!

スリフティングが根付いている

《娘が見つけた中古本、ナイストピック!》

Thrifting - 中古品を買う、という動詞です。

これも日本との違いとしてすごく面白い!北米では中古品を買うことが、単なる「節約」ではなく、普通の買い物の選択肢として存在しています。日本では一部で古着文化が親しまれていますが、北米ではこれが古着だけでなく家具、日用品、子供のもの、本、食器、家電など、とにかく皆んななんでもまず中古品を探します。

「新品じゃなきゃ」という価値観が比較的弱くて、必要なものを、必要な分だけ、すでに存在しているものから選ぶマインドがあるため、サステナブルというだけじゃなくて、結果的に物が自然と循環する仕組みを生み出しているんです。ガレージセールやヤードセールが週末待ちの至る場所で行われていて、お宝探しにそう言った家々を回る人も多いです。

今回私も、久しぶりに再開した友人に「Let's go thrifting!」と誘われ、スリフトショップを何軒か回ったりしました。

日本でもメルカリやBOOKOFFなど、中古品のリセールを行う大手企業もありますが、状態が良くないと売れなかったり、結局綺麗さを求めていたり、傷や汚れに敏感です。ましてや誰かにあげるギフト、となると中古品を選ぶ人は日本ではまだまだ少ないように感じます。ちょっとの汚れや使い古し、許容できる余裕の心、持っていたいなと思います。

「持つこと」より「使うこと」に価値があるというのは、非常にミニマリズム的な考えに近いのかな、と感じます。

「捨てる」より「循環させる」

《海岸で拾った古いブイなどがデコレーションとして吊るされているお庭》

スリフティングともつながる、ものを循環させるという行動。これは消費パターンを変えていくということです。

日本のミニマリズムでは、断捨離という言葉が多く使われ「手放す」部分が強調されがちのように感じます。でもバンクーバーで感じたのは、「買う → 使う → 譲る/売る → 誰かが使う」という循環。

手放すことで自分は所有しなくなる、持ち物が減るということを、「ミニマリズム」や「シンプルライフ」と考えるのは少し違います。手放す、減らすのであれば、どう手放すか・どう減らすかを考え必要な場所に行くように工夫することが必要です。また、手放すものがあまりにもお異様であれば、まずは自分の消費行動を見直すところから始めるべきです。

ものを減らすことだけが、ミニマルな考え方ではなく、何が欲しいか、どう使っていくか、使い終わった後、どう循環させるか、までを考えることが、本当のミニマルライフにつながるのではないでしょうか。


コメントを残す

コメントは表示される前に承認される必要があります。